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日商簿記2級の出題範囲は2022年度から5年間、一度も変わっていません。2022年度版に対応したテキストなら、2027年3月の試験まで使えます。
ただし2027年4月に大きな改定が入ります。買い直しが必要になる範囲と、しなくていい範囲を分けて説明します。
版ごとの使用可否
日本商工会議所が公表している出題区分表は、2022年度版が2022年度から2026年度試験まで適用されます。つまり5年間、範囲の変更がありません。手持ちのテキストがどの版に対応しているかで判断してください。
| テキストの対応年度 | 2027年3月までの試験 | 2027年4月以降の試験 |
|---|---|---|
| 2022年度版〜最新 | そのまま使える | 商業簿記は買い直し/工業簿記は継続可 |
| 2021年度版 | 差分を補えば使える | 商業簿記は買い直し/工業簿記は継続可 |
| 2020年度版以前 | 勧めない | 使えない |
2021年度版が「差分を補えば使える」なのは、2022年度の改定が収益認識基準の適用にともなうもので、変更点が限られているためです。2級では売上割引と作業屑・副産物の処理が範囲から外れ、代わりに契約負債という勘定科目が入りました。この3点だけ押さえれば、2021年度版でも大きな穴は空きません。
2020年度版以前を勧めないのは、2021年度に試験時間そのものが120分から90分へ短縮され、出題形式も5題以内に変わっているためです。範囲以前に、問題の解き方の前提が違います。
※会話は理解を助けるために構成したものです。志水は本メディアの運営者、あかりは読者代表として設定した架空の人物です。
2027年4月に何が変わるのか
日本商工会議所は2027年度適用の出題区分表を公表済みです。改定の理由は、紙の手形・小切手が実務で廃止されることと、企業会計基準第34号「リースに関する会計基準」が適用されることの2つです。
テキストの判断に必要な範囲でいえば、要点は1つだけです。影響するのは商業簿記だけで、工業簿記・原価計算に変更はありません。手形は範囲から外れ、リースは処理そのものが置き換わるため、古いテキストの説明をそのまま覚えると不正確になります。
改定の中身と、受験時期ごとの構え方は簿記2級は2027年4月から何が変わるかに詳しくまとめています。
手持ちのテキストが使えるか調べる
家にある簿記2級のテキストが今の試験範囲に合っているか知りたい。
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※AIの回答には誤りが含まれることがあります。出題範囲・受験料・試験日程・講座内容などは、本記事および日本商工会議所や各講座の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
工業簿記のテキストは、買い直さなくていい
ここが見落とされがちです。2027年度の改定で、工業簿記・原価計算に変更はありません。改定されるのは商業簿記・会計学の区分表だけです。
| 科目 | 2級の配点 | 2027年度の改定 | 買い直し |
|---|---|---|---|
| 商業簿記 | 60点 | あり(手形・小切手・リース) | 必要 |
| 工業簿記・原価計算 | 40点 | なし | 不要 |
2級のテキストは商業簿記と工業簿記が別冊で売られているのが一般的です。つまり2027年4月以降に受験する場合も、買い直すのは商業簿記の側だけで済みます。セットで買い直せば1万円前後かかるところが、半分で収まる計算です。
工業簿記は範囲が安定している科目で、過去の改定でもほとんど動いていません。勉強時間の内訳を見ても、工業簿記は一度仕上げれば崩れにくい領域です。テキストへの投資としては、商業簿記より回収しやすいといえます。
「2026年版」という表記に惑わされない
市販テキストの背表紙にある「2026年版」「2026年度版」は、出版社が付けた版の名前であって、出題区分表の年度とは別物です。毎年改訂版が出ますが、出題範囲が変わっていない年は中身がほとんど同じということが起こります。
2022年度から2026年度までは範囲の変更がないので、この期間に出た版であれば、どの年の版を買っても試験範囲としては同等です。新しい版で変わるのは、主に次の2点です。
範囲が同じでも、直近の出題傾向を反映した問題が差し替わります。価格差が1,000円程度なら新しい版、中古で半額以下になるなら旧版で範囲を学び、問題演習だけ別途足す、という使い分けができます。
テキストを買うかどうかそのものを迷っている場合は、簿記2級のテキストはいらないのかで、無料教材で代替できる範囲を整理しています。
まとめ
2022年度版に対応したテキストなら、2027年3月の試験まで使えます。出題区分表が2022年度から5年間変わっていないためで、この間に出た版はどれも試験範囲としては同等です。
2021年度版も、売上割引・作業屑・契約負債の3点を補えば実用に耐えます。2020年度版以前は、試験時間が120分だった頃のものなので勧めません。
2027年4月以降に受験する場合は商業簿記のテキストを買い直す必要がありますが、工業簿記・原価計算は2027年度も改定がないため、そちらは買い直し不要です。全部を揃え直す必要はありません。
改定をまたぐかどうかで判断を分ける
自分の受験予定だと、テキストを買い直すことになるのか知りたい。
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※AIの回答には誤りが含まれることがあります。出題範囲・受験料・試験日程・講座内容などは、本記事および日本商工会議所や各講座の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
- 日本商工会議所「商工会議所簿記検定試験 出題区分表」(2022年度適用版および2027年度適用版・確定版)
- 日本商工会議所「2級試験科目」(試験時間・合格基準・出題形式)
- 日本商工会議所「商工会議所簿記検定試験出題区分表等(2022年度適用)の公表について」(2022年度改定の内容)
※本記事は2026年10月9日時点で公表されている出題区分表にもとづいています。試験制度・出題区分表・講座価格は変更される場合があります。受験前に必ず日本商工会議所の公式サイトで最新の情報をご確認ください。



